日本は「貧血大国」

このことは、驚くほど認識されていません。

そもそも、妊娠可能年齢の女性 は、

月経により鉄を失い、

貧血になりやすいのです。

また、無理なダイエットにより、

鉄摂取は不足しがちです。

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例えば、コンビニで売られている

幕の内弁当には、一食 約3.0 mg 程度の

鉄しか含まれていません。

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この年代の女性の、

1日の鉄の必要量は12 mg 、

妊婦では20 mg となります。

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1日3食すべてを外食で済ませれば、

鉄は不足します。

まして、体型や体重を気にする女性が、

毎食コンビニ弁当を残さずに

食べるとは思えません。

さらに 事態は深刻に…。

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実は、我が国は「貧血大国」。

我が国の妊婦30~40%が貧血ですが、

これは先進国の平均である

18%とは比較にならず、

発展途上国の56%に近いのです。

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妊 娠していない状態でも、

50 歳未満の日本人女性の22.3% は

Hb値が12g/dL 未満であり、

25.2 % はHb 値が10g/dL 未満の

重度の貧血であったという報告があります。

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世界各国では、鉄欠乏を改善するために、

様々な対策がとられています。

例えば、中国・ベトナム・タイでは、

鉄を添加した醤油 を学校給食に

積極的に使用することが推奨されています。

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また、米国などでは、

小麦粉・とうもろこし粉・砂糖・食塩・

シリアルなどに、鉄を添加しています。

 

米国 でよく摂取しているシリアルには、

一食分(30 g)あたり1.4 mgの鉄が

含まれています。

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一方、日本では、

このような対策は全く採られていません。

あくまで、個人の意志に委ねられています。

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女性は、子供はいつ授かっても

大丈夫だと思っ ていますが、

特に貧血について

「意識したことや考えたことはない」と

言います。

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現在、若年女性の平均的な認識に

なっていいのでしょうか。

考えていかないといけないと感じます。