神経管閉鎖障害とは、
妊娠初期に起こる先天異常のひとつです。
神経管とは、
脳や脊髄などの中枢神経系のもととなる
細胞の集合体。
これらが妊娠初期に細胞分裂して
いくことで脳や脊髄を始めとする、
胎児の様々な神経細胞が作り出されます。
この神経管の下部に
閉鎖障害が起きた場合は
「二分脊椎」と呼ばれ、
脊髄の神経組織が脊椎の骨により
覆われていないことから、
神経組織に障害が生じるため、
下肢の運動障害や排泄機能に障害が
おこることがあります。
また、神経管の上部に
閉鎖障害が起きた場合、
脳が形成不全となり「無脳症」と呼ばれ、
流産や死産の確率が高くなります。
葉酸を摂取することで、
全ての神経管閉鎖障害を
予防できるわけではありませんが、
神経管閉鎖障害の発症リスクを
軽減する方法のひとつとして
葉酸摂取が薦められています。